* 百済をたづねて

 展示を娘にまかせて、ソウルから韓国高速鉄道に乗った。目指すは百済。韓国の真ん中に位置して、交通の便がいい大田まで行き、
 そこから地下鉄で儒城温泉へ。大都市の奥座敷である。温泉ホテルに宿泊し展示の疲れを癒した。
 翌朝8時20分のバスで、宋山里古墳群にて下車、10時。古墳模型館というのがあったが、クローズ。かなり歩いて国立公州博物館(写真)へ。
 古墳の一つ、武寧王陵の発掘品の膨大な展示だ。

 公州からバスで1時間20分、国立扶余博物館を訪ねた。扶余は白馬江に臨む扶蘇山を砦とし、仏教文化の花開いた、百済最後の都だ。
 博物館には市内や周辺地域からの出土品が収蔵され、王族の墓と推定される古墳から出土した、金銅製の装飾品は見事だった。
 白馬江の船着場(写真)まで歩いた。扶蘇山の船着場からここまでが、白馬江下りのコースということだが、誰もいない。
 600年代、百済の要請に応じて、日本の援軍はここで唐、新羅の連合軍と戦い、敗れた。しばし川の畔に佇んでいた。
 14時40分のバスで、大田駅には16時50分着。



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