1995年 カナダの旅 3
8月20日 (日)
ここら辺りが旅の限界というところだが、予定通りナイアガラまで足を延ばすことにした。
最低限の荷物以外すべてフロントに預けた。ユニオン駅に行くと、長蛇の列。バスも出て
いるし、こんなに大勢がナイアガラということもないだろう。みな大きな荷物を抱えている。
そうか、列車はカナダのではなくアメリカのアムトラックだ。トロント発ニューヨーク行き。
ホームに行くと、大きく頑丈な車体がエンジン音高らかに待機していた。どんなに長い列も
一飲みというところ。2時間でナイアガラ駅。バスで滝まで行く。レインボーブリッジが
見えてきた。アメリカ滝も見える。昨年と今年と2回続けて見られる感激がこの時はまだあった。
宿はスカイライン フォックスヘッド。アメリカ滝に面している。高層階のフォールスビューを
申し込んで掃除前だというので、荷物を預けて出た。
広い公園をスカイロンタワーまで歩く。地上160m。今回はここでゆっくり食事をしよう。
予約時間を待ってレストランに行くと、席は中段だ。折角の回転レストラン。真下に滝を見ながら、
食事をと考えていたが、甘かった。その上階が展望台になっている。眺望欲しいまま。
アメリカ滝とカナダ滝を丸ごと俯瞰する。虹が弧を描き、そのアーチの下を遊覧船が出たり
入ったり。
また公園を歩いてホテルへ。足が重い。チェックインすると、部屋は5階。おまけに大きな木が
眺望を塞いでいる。部屋を替える意欲もなく、しばらく休む。夕食はあまり食べたくないが、
お茶を飲みながら、ライトアップされた滝を見よう。最上階のレストランに行く。デイナー
優先で、お茶席ははるか奥。去年は船に乗ったり、滝真近まで行ったりしたが、どうも今年は
遠くから全部を見ようと、横着なことばかり考えている。エレベーターで降りた時、アレ
財布は持ったよね、アッ ビザカードがない!急ぎお茶した席へ。まだ席には人はなく、
カードは椅子の下に落ちていた。 (紀行文 カナダの旅より)
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