6月21日 (日)
トウールを9時4分に発つ。ルマンーラバルーレーヌーポントルソンへ。一昨日買っておいた切符では
ポントルソンの列車の便が悪いとのこと。今朝確認に行った時、新たに組み替えてくれた。乗り継ぎ乗り継ぎ
して、ポントルソンに着いたら接続バスがいた。左窓側に乗り込み、モンサンミッシェルが見えた最初の
ワンショットをビデオに収めた。
島の入り口で下車。ホテルを予約し荷物を預けて先ず昼食。隣の店で賑やかな音楽。大勢の人混みをかき分け覗くと、
コスチュームをつけた人達が踊っていた。狭い石畳を上った所でも踊っていた。大勢の人で溢れかえっている。
私達も上って行って修道院内に入る。最初は小さかった建物が次第に大きくなり、それを囲んで今は小さな宿(昔は巡礼宿)や
土産物店が軒を連ねている。ここサン マロ湾は潮の干満の差が最も激しい所として有名だ。満潮になると砂浜が掻き消え、
孤島となるが、今はバス道路だけは水没しない。周りの干潟はみるみる様子を変えるから、面白い。島の周りの海中に無数の
棒が立っている。聞くとムール貝の養殖だという。
5時頃部屋に落ち着く。次第に人影は減り、8時を過ぎると観光バスはいない。夕暮れの遊園地と同じくらい寂しい。
遠くから島を見ようと、また外に出る。もう誰もいない。たっぷり水の入った海を見たり、孤島の修道院を摂ったり。
9時半過ぎても日はまだ海に落ちない。入口のオムレツ屋に入る。島の有名店なのだそうだ。大きなボールに卵を沢山割って
かしゃかしゃやっているのや、高く放り投げては見事に受けるのが、ガラス越しに見えるのだ。ワイン、ティー、スープ、
オムレツ、2人で1万円くらい。結構いい値だ。一旦部屋に戻って休み、また外へ。ライトアップされた島や修道院を見に。
(紀行文 フランス、スペインの旅より)
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