2000年 北欧の旅 4 デンマーク

 
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    9月21日 (木)
   ヘルシンキ中央駅の駅前から空港行きのバスで40分。12時40分搭乗、1時5分離陸。1時間半のフライトでデンマークの
  コペンハーゲンへ。これで無事元に戻ったというところ。ロシア航空、アエロフロートはコペンハーゲンが発着だ.9月9日に
  1泊した First Hotel に再び3泊する。駅の時計を見て時差1時間に気づく。5時を4時に戻し1時間得した気分。

   一休みの後、外へ出る。チボリ公園は毎年4月下旬から9月中旬(今年は24日)にかけてオープンする遊園地。このシーズンも
  あと少しとあって、超満員だ。道路のこちら側、市庁舎の西側にシルクハットをかぶり、ステッキを手にしたアンデルセンの
  座像がある。チボリ公園に顔を向けている。「ストロイエ」はデンマーク語で「歩くこと」、歩行者天国で、市庁舎前広場から
  ニュートー広場まで続くショッピング街。ストロイエをぶらぶらして、ニューハウンの運河に出た。かって長い航海を終え、
  陸に上がった船乗り達が羽を伸ばした居酒屋街だ。運河の右側がアンティークショップで、左側がレストラン街。(後略)
     
    

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  9月22日 (金)
   9時の intercity でヘルシンゴーへ。約1時間。クロンボー城見学。ほぼ四角形の堅固な城で、屋根の銅板が緑青をふいて、青銅に
  なっている。シェークスピアのハムレットの舞台になった所として有名だが、1585年完成だから、勿論シェークスピアもここに来て
  いるだろう。その後火災や戦火で焼けて、1924年の修復で現在の姿になっているということだ。城内を回った後、地下へ。兵舎や
  地下牢があって、網の目のような通路は、薄気味悪く迷いそうだ。城の裏手に出てほっとする。明るい海の対岸5km、目と鼻の先は
  スウェーデンのヘルシンボリだ。双眼鏡でよく見えた。

   12時半の電車でまたコペンハーゲンへ。電車を乗り換え、カールスベアのビール工場見学。下りた駅から一帯全てが工場の敷地で
  入り口の有りかがわからない。広大な敷地を一回りしてしまった。館内でビールのできる行程を見る。醸造所、ボトル洗浄、ビール
  注入、等々。そしてお目当てのバーに行く。黄色い券が2枚づつサービスされた。妻の券を1枚貰って、私はビール3杯、妻はコーラ1杯。
  高校生が大勢席を占め、一般客はまばらだ。いい気分で飲んでいると、男の子が妻に聞いてきた、Do you have a yellow card?
  彼らはスウェーデンの高校生で、クラス旅行なのだそうだ。男の子も女の子もビールを飲んで、たばこを吸っている。(後略)
  

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  9月23日 (土)
  10時半の intercity でオーデンセへ、1時間半。地図の読みを
  またも間違った。大回りをしてアンデルセン博物館へ。
  ポートレートや肖像画が沢山ある。自筆の原稿があった。文字が
  デザインのように美しい。切り絵が4点ほどあった。
  多くの書物が展示されている。妻は "Dawn" の原詩か英訳があるか
  聞いていた。なかったようだ。
   次にアンデルセンが2歳から14歳まで過ごしたという家へ。
  今もそのまま記念館として保存されている。この小さな家に、
  2家族が住んで、父親は靴修理をしていたという。1800年代だから
  江戸後期から明治の代、日本のことでも、人々の暮らしを想像する
  ことは、ちょっと難しい。
  アンデルセンの童話の中で極貧生活が描写されているが、この明るい
  近代的な街並みのオーデンセ、当時の暮らしの一端を窺い知ることは
  到底出来ない。(後略)
   (紀行文、北欧の旅より)
   
  

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