写真 私と英語授業研究会

福井貴己 (防府市立富海小学校)

   今年度、今まで中学校籍の私が、小学校で外国語活動の専科教員として
   配置されました。いよいよ英語教育が小学校へと進んでいく流れの中に、
   私は身を置いています。

   この私を育てて下さったのは、長勝彦先生や杉本薫先生をはじめとする
   英語授業研究会の先生方のお陰だと思っています。
   さかのぼること20年以上前、初任校の長門市の中学校で英語を教えて
   いた時、英語教育雑誌で英語授業研究会の案内告知を見つけました。
   当時授業の右も左もわからない私にとって、一筋の光が見えてきました。
   長勝彦先生の主催されている英語授業研究会の例会に参加したことから、
   大きく私の英語教育の考え方を変え、自分自身を変えていくきっかけと
   なりました。
   上京するとき、非常に不安だった私に長先生や杉本先生が優しく声を

       かけてくださり、先生方の人間的な魅力に惹かれていきました。長先生や杉本先生には何度かお会いするうちに、
   まだまだ未熟な私には、学ぶことが必要だと感じるようになりました。
   遠方のためになかなか参加できなかったのですが、上京する機会があれば研究会に参加させていただこうと思い、
   お邪魔しました。
   定期的に上京が難しいので、地元に戻り、近くにいる英語の先生と一緒に学ぶ機会を作りたいと小さな研究会を
   立ち上げました。
   「英語の授業をよくすること=子供たちに豊かな英語を与えること」と思いながら、授業のビデオを見ながら、
   学びあうことができました。

   勤務地が途中何度か変わり、残念なことに一度この研究会を閉じることになったのですが、現在、防府市内の学校に
   勤めることができ、3年前から「英語松下村塾」という授業研究会を開くこととしました。「松下村塾」のように
   どんな方でも気軽に学べるというところに魅力を感じてくださって、現在5名という少人数ですが、毎月例会を開いて、
   お互いに学びあっています。

   長先生の「先生ひとりの背中には何百人の生徒がいる」という言葉を想い出し、今教えている子供たちや、
   これから教えるであろう子供たちに、より良い英語の授業を提供することが今の私たちにとっての使命だと思い、
   みんなで英語の授業について語り合っています。
   幸いなことに、長先生にはこの3年間に3回も山口にお越し頂き、英語教育の基本である「英語の授業は英語で」
   というタイトルで講演をしていただき、私たちに勇気を与えてくださいました。
   これからも、英語授業研究会のようにはいきませんが、仲間と共に学びあい、長先生が作ってこられた
   「長メソッド」で、未来ある子どもたちを育てていきたいと思います。
   英語授業研究会のこれからのご発展とご盛会をお祈り申し上げます。