6月15日 (月)
バルセロナ発8時45分発、フランスのモンペ―ル行き、4時間半の列車の旅。バルセロナを
離れてずっと煙霧が続く。眠ってしまった。途中の Port Bou で30分の停車。ここからはもうフランスだ。
一度スペイン側で車掌が廻り、またここでフランスの車掌が廻ってきた。チケット点検だけで、
パスポートを見せることはなかった。モンペ―ルで乗り換える。乗車券のみで急行券は持っていない。
乗り込んだ列車は急行のようだ。アルルを過ぎて、マルセーユまで2時間半。
マルセーユ駅、先ずは明日のチケットを買おう。窓口に行くと、インフォメ内の窓口でという。
行ってみると荷物をいちいち開けさせる。えー、インフォメで荷物点検?妻が荷物と一緒に外で待つ。
何か雰囲気がものものしい。駅近くの3つ星ホテルに荷物を置いて、港へ。港近くの路上で、
何にやら奇声を上げてる一団がいる。大勢の人だかり。近づくと、人々がこちらに走って来る。
我々も慌てて逃げた。アー、ワールドサッカーの試合がここマルセーユであったんだ。負けた方が
腹いせに暴れているのだ。これが悪名高いイングランドのフーリガンか。
暴徒を避けて港の突端にあるきれいなホテルに入った。テラスに行って、ウエイターを待った。が、
来ないまま、かなりの時間マルセーユの海を見ていた。
とうとう来なかったので、ホテルを出た。もと来た道を引き返し、レストランを探した。港町だから、
さぞやおいしい新鮮な魚にありつけると、楽しみにしていた。店はどこもシャッターを下ろしている。
何か所もガラスが割れたり、ひびが入ったりしている。あちらこちらで暴徒の一団が奇声を上げ、
警官がそれを追っていた。仕方がないので、路地を入った小さな店で、果物と卵とビザを買って、
こっそり逃げるようにホテルに帰った。卵を茹でていると、外が急に騒がしくなった。
部屋の窓下、左手の路上でやっている。椅子を振り上げ、店のガラスをたたき割っている。
何台ものパトカーや警官を乗せたトラックが集結した。ここは3階だから大丈夫だろう。
身を乗り出してビデオを撮った。
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