1991年 イギリスの旅 2


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 8月2日(金)  城への通りは人の波。警官が大勢整理に当たっている。
 今8時10分過ぎ。チケットを見せると、南側へといわれた。
 入口の上あたりが正面スタンド、そして広場を挟んで、
 南北に観客席がある。城に向かってコの字型に観衆は座る。
 8時50分、城の右手から一隊が出てきて、ひとしきり
 演奏行進した後、指揮者が中央の台に上がり、各軍楽隊の
 紹介をする。紹介された隊の代表が一人、まん中まで来ると、
 少し間を置き、次の隊の音楽を演奏する。10人位が旗を掲げ、
 演奏にあわせ、中央を横切って行った。
 赤い服黒い帽子のイングランド王立軍楽隊、キルトにバグパイプの
 スコットランド軍楽隊、白い上着に黒いズボンのシンガポール軍楽隊、
 グレーの上下、アメリカ軍楽隊、見るからにきびきびしたスコットランド女性軍楽隊、etc。
 9時10分、少し暗くなった頃、ライトがさッと城のアーチを照らす.200人のバグパイパーの入場だ。(中略)
 最後に全楽隊が集合したから、会場は音の大洪水となった。いろいろな曲の最後の最後はオールド ラング サイン(蛍の光)。
 観客も歌った。城から一斉に砲声がとどろき、鉄琴だろうか、ひときわはっきりと澄んだ音が暗い夜空をかけあがった。
 花火が一発だけあがった。一瞬暗闇と静寂が包み、一筋のライトが古城の最上部を照らした。
 かがり火があかあかと燃える傍らにバグパイパーが一人。高らかに演奏した。ナレーションが響く。
 「この音楽は昔戦場で使われた。しかし今平和の為に、祈りを込めて奏でます。世界中から集まったみなさんのために」。
 一人のバグパイパーの情景と夜空に吸い込まれていった音色を誰もがきっと忘れないだろう。(紀行文、イギリスの旅より)

 この年エディンバラ ミリタリー タトゥーは8月2日~24日。行列してチケットが取れたので、宿も数か所当たり、
 もう1泊することにした。

イギリスの旅 3